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独自の基準でノンアルコールビールを飲み比べ!

編集部のまわりの人に何気なく話を聞いたところ、ノンアルコールビールをふだんから飲んでいる人が意外に多いことが判明。妊娠・授乳などで仕方なくノンアルを飲んでいる人もいますが、中には独自の飲み方を楽しむ人もいました。そこで今回は、ノンアルコールビールをビアジャニならではの基準で飲み比べてみました。

独自の「ビアジャニ度」で判定

飲み比べたのは、いずれもアルコールが全く含まれていないアルコール度数「0.00%」のもの。日本では1%以下であればノンアルコールビールに分類されますが、少しでも含まれているものや最近ヒットしている0.5%の「微アル」のものは選んでいません。コラーゲン配合のものや、「脂肪を減らす」といった機能性をうたうものも取り上げていません。また、クラフトビールメーカーがつくっているノンアルコールビールではなく、あえて手に入れやすい大手メーカーのものを選んでいます。

今回はそれぞれを紹介するだけではなく、編集部数人で飲み比べ、評価付けしてみました。ただし、味、香り、値段、またビール本来の味わいに近いかどうかといった基準ではなく、ブルワーの思いや工夫がどれほど伝わってきたか、つまり編集部が感じたクラフト精神の強さを「ビアジャニ度」として★をつけてみました。紹介するのはこの4本です!

グリーンズフリー(キリンビール)

このビールは香りの中に感じる強い酸味が特徴です。麦、ホップというビール同様の原料を使用しており、新しい製法でつくられています。しかし、味自体はやはり酸味が強く、ふつうイメージするいわゆる“ビールらしさ”からは離れています。その名の通りグリーンが目立つデザインで、今回取り上げた中では缶に書かれている「0.00%」の表示が最も大きくてわかりやすく、好感が持てました。

ビアジャニ度:★★★

オールフリー(サントリー)

ノンアルコールビールのさきがけとなった、このジャンルの定番といえるブランドです。フルーツのようにフレッシュで、かつ紅茶のような香りがします。泡はきめ細かく泡もちがよく、今回取り上げた中ではグラスに注いだ後最も長く残りました。一方で、ビールらしさはそれほどありません。味はりんごのような甘みがあり、甘酸っぱさの後に苦みを感じます。炭酸も強くはなく、ソフトドリンクのような爽やかさがありました。

ビアジャニ度:★★

ドライゼロ(アサヒビール)

ネーミングや缶のデザインから分かるように、飲む前はスーパードライに近い味わいなのだろうと予想。飲んでみると実際に香りはスーパードライに似ており、味は本家より少し甘めに感じますが、今回取り上げた中では、一般的なピルスナータイプのビールに最も近い味わいです。泡の見た目や細かさもスーパードライに似ています。驚くことに、原材料に麦汁は一切使われていません。それにもかかわらず、別の素材を使ってスーパードライの味に少しでも近づけようとしているところにつくり手の創意工夫がみられます。缶には「目指したのは、最もビールに近い味」というコピーが書かれていますが、その試みは成功していると言えるでしょう。

ビアジャニ度:★★★★★

龍馬1865(日本ビール)

このビールの特徴は、なんと言っても黒糖や焼き芋のような甘い香り。飲んでみるとやはり麦の甘味が強く感じられます。以前麦芽を食べた時はこんな味だったな、と記憶がよみがえってきました。原材料は100%ドイツ麦芽・ロースト麦芽で、あとはホップ、炭酸のみ。添加物は使われていません。白い缶のシンプルなボトルデザインで、無添加のプレーン感が伝わってきます。パッケージには坂本龍馬の顔がデザインされています。「1865」とは1865年のことで、坂本龍馬が初めてビールを飲んだ年だそうです。

ビアジャニ度:★★★

飲み方をクラフトしてみる

じっくりとノンアルコールビールを飲み比べて、それぞれのブランドの工夫のあとや苦労が見えてきました。その一方で、やはりノンアルと本来のクラフトビールとでは大きく違うということや、クラフトビールのさまざまな個性やそのもとになるブルワーの思いや考えがどれほど強いものかに思い至りました。

編集部のまわりではビールの代わりに仕方なく飲むというより「水やお茶ではないものが飲みたい」、「炭酸が飲みたいけど甘くないものがいい」といった時にノンアルコールビールを飲むという意見がありました。中には普通のビールをノンアルで割って飲むという声も。これには驚きましたが、考えてみればジンジャーエールとビールを混ぜた「シャンディガフ」、トマトジュースとビールを合わせる「レッドアイ」など、ビールを他の飲み物で混ぜたビアカクテルがあるぐらいです。ビアスタイルやアルコール度数といったこれまでの常識や基準にとらわれず、自分なりの飲み方を開発してみるのも面白いかもしれませんね。