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もっとビールが好きになる!ビールの“いろは”はこれ一冊−ゴクゴク読める!ブックガイド 『新版 ビールの図鑑』

2021.07.16

クラフトビールという名前も徐々に広がりを見せつつある今、「そもそもビールってどんな飲み物?」「ベルギービールってどんなのがあるの?」など、まずは初歩的なことから手っ取り早く知りたい人も多いでしょう。そんなビギナーにおすすめの書籍『新版 ビールの図鑑』をご紹介します。

オールカラーが楽しい銘柄紹介

約200ページの本ですが、そのうちの4分の3、およそ150ページが世界中のビールの銘柄ガイドとなっています。「図鑑」の名の通り、オールカラーのきれいな写真とともに各銘柄の歴史や特徴が詳しく紹介されています。ビールはビアスタイルによって大きく色が異なり、ラベルのデザインも千差万別なので、それらをじっくり楽しめるオールカラーはうれしいですね。各ビールについて香り、外観、ボディに分かれた解説があり、ビアスタイルやアルコール度数などのデータもしっかり記載。ビールそれぞれの特徴が分かりやすい構成になっています。

ビールの本場ヨーロッパの銘柄が中心ですが、中国、インドネシア、タイ、シンガポールなど、アジアのビールも充実。国によっては歴史や地理、民族また文化的背景がビールにどのような違いをもたらしているかも解説されており、ある種の旅行ガイドとしても楽しめます。

保存方法の注意点など実用性も十分

本の後半ではビールの基礎知識や、さらにおいしくビールを飲む方法などが紹介されていますが、なるほどと教えられたのは、保存方法や冷やし方について。瓶の王冠やアルミ缶はにおいを吸収し腐食しやすいため、漬物やしょうゆなどの近くに置くのは避けるべきということです。ビールって意外と繊細なんですね・・・!

さらに「ビア・バー通になる方法」ではビア・バー(いわゆるビア・パブ)でのオーダー例や店内でのマナーなどについても指南。新型コロナウイルスが落ち着いたら試してみたい!自分流で作る「ハーフ&ハーフ」という、ちょっと通なコンテンツもあります。このあたり、前述した歴史や文化に言及している点についてもそうですが、監修者である日本ビール文化研究会、日本ビアジャーナリスト協会の面目躍如といったところでしょう。

本書は「図鑑」といっても重くなく、A5版と小さくソフトカバー。一方で、ビールのことを何も知らない初心者が気軽に読めて、上級者もうならせる、図鑑の名に恥じない魅力にあふれています。

ワインに比べてまだまだ少ないビール本

ビアジャニ編集部Mがこの本を購入したのは、東京都内の大型書店。お酒関連のコーナーには大きな棚が二つあり、なんとそのうちの一つは全てワインに関する本でした。ビールの本は、もう一つの棚のさらにその中の一段分。少しずつ盛り上がってきているとはいえ、ビールに関する関心はまだまだ醸成過程なのだなという気にさせられました。私たちビアジャニも、ますますビール文化が広がる力になれればと思っています。

   

新版 ビールの図鑑

  • 監修:一般社団法人 日本ビール文化研究会
       一般社団法人 日本ビアジャーナリスト協会
  • 出版社:マイナビ出版