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うわさの魚屋は、アドバイスも美味しかった。−サカナと合うというアンバーエールを飲んでみました−

いまや100を超えるビアスタイルがあるというビール。スタイルによって、和食か洋食か、甘いか辛いか、肉か魚かなど、どのような料理や食材に合うのかは大きく異なります。そんな中われわれビアジャニ編集部は、“魚に合うクラフトビール”があるという情報を入手。実際に確かめるべく、とある魚屋に向かいました。

ビール好きへの心づかいがうれしい、異色の魚屋。

日曜の夕方、編集部Kが向かったのは「sakana bacca」中目黒。DX(デジタルトランスフォーメーション)の技術を駆使して、東京都心部ではこれまであまり流通していなかった魚を扱う、魚を知り体験できるという魚屋です。店内はさまざまな魚介類や加工した商品が並び、かなりのにぎわい。

さっそくお目当てのビール「サカナトエール」を発見!冷蔵して売っているのはもちろん、冷やしすぎないようにするためか、常温の状態でも置いているのはうれしい心づかいです。店員のお姉さんにどんな料理が合うかも訊き、3本買って帰りました。

雑味や香ばしさが、生っぽさを消してくれる。

サカナトエールは、石川県金沢市にあるクラフトビールメーカー「わくわく手づくりファーム川北」で作られています。もともとsakana baccaには魚に合うオリジナルのビールを作りたいという声があり、こちらのファームが手がけるビールの中から、少し雑味があり魚の生っぽさに合うタイプが選ばれました。ビアスタイルはアンバーエール。ネーミングも、魚と一緒に食卓に並べてもらいたいという思いから来ています。

アンバーエールとはペールエールの一種で、ペールエールよりも色が濃く、その名の通りアンバー(=琥珀)のような赤みがかった色をしているものを指します。カラメルモルトが使われ、香ばしさとやや強めの苦味や甘味が特徴です。

こちらが缶のデザイン。シルバーに白のラベル、「サカナトエール」というブルーのロゴの組み合わせが爽やか。商品名は独特のデザインフォントで描かれ、今っぽい雰囲気です。

ちょっと高めの温度で、じっくり楽しむ。

いよいよ実際に飲んでみます!ビールの色はこんな感じ。確かに赤みがかってやや茶色をしています。ちなみにアンバーエールは13℃ぐらいが飲み頃。一般的なビールの飲み頃が9℃と言われているので、やや高めです。冷やしすぎないよう冷蔵庫から取り出してしばらく時間を置き、ちょうどいい温度にしてからいただきました。

香りはローストした麦芽の香りが強め。飲んでみると、炭酸が強くなくまろやかな印象です。でも、味そのものは深みがありしっかりしています。炭酸がおとなしい分飲みやすく、ぬるくなったからといって急激においしくなくなる訳ではないのでゆっくり味わって飲めるのもポイント。のどごしを感じたあと、最後にアルコールの余韻が残ります。

アドバイスどおり、ピッタリのフードペアリング。

合わせた料理はサバの味噌煮とマグロの煮付け。どちらもサカナトエールのしっかりとした味によく合いました。生の魚にも合うビールなのに、お寿司や刺身にしなかったのは訳があります。それは、sakana baccaの店員のお姉さんのアドバイスを参考にしたから。買うときに「どんな料理に合いますか?」と尋ねたら「どちらかというと濃い味のものに合います。魚だったらカツオやマグロ、お刺身よりも煮付けに合いますよ!」と教えてくれました!魚料理と一口に言っても刺身、焼き魚、フライといろいろありますもんね。確かに刺身よりも煮付け、あっさりした魚よりもしっかりした魚の方がよくマッチすると思います。

ちなみにお肉だと牛肉がよく合うそうです。理由はやはり、鶏肉や豚肉よりもお肉自体の味がしっかりしているからだとか。なるほど、納得です!やはりその道のプロには聞いてみるものですね。

「魚と合うビール」のはずが、いつの間にかお肉の話に。しかしこの意外性や守備範囲の広さも、ビールの数ある魅力の一つではないだろうか。そんなふうにちょっとビールを分かった気にさせてくれた、今回の出会いでした。魅力的なビールを見つけたら、またご紹介しますね。

(※サカナトエールは中目黒、都立大学、中延、豪徳寺の4店舗のみでの販売)