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ピルスナーとは?読むと飲みたくなるクラフトビール入門

2021.06.25

はじめに

みなさんは、100種類以上あるビアスタイル(ビールの種類)のうち、たった1種類のビールが日本で飲まれるビールの多くを占めていることをご存じでしょうか?

日本で最も飲まれているビアスタイルを「ピルスナー」といいます。

日本の大手ビールメーカーの商品の多くはピルスナーに分類されます。

今回は、そんなピルスナーの特徴や種類、おすすめの銘柄、一緒に食べるとおいしいペアリングについてご紹介します。

普段飲んでいるビールについてよく知りたい方、どんな種類のピルスナーがあるか知りたい方は、最後までお読みいただけると、普段のビールがさらにおいしくなると思います!

ピルスナーとは?

ピルスナーは日本人に非常になじみ深いだけでなく、世界中で愛されています。

アルコール度数が低く、キレのある爽やかなのどごしとホップの苦味が特徴的です。

麦芽、ホップ、軟水を原料として、下面発酵(かめんはっこう)で作られています。

下面発酵とは、低温で長期間発酵させる方法で、低温発酵できる酵母の発見をきっかけに確立され、冷蔵庫の開発とともに世界中に普及した最も新しい発酵方法です。

下面発酵で作られるビールをラガービールと言います。

作られる地域によって使われる水の種類が異なり、ピルスナー発祥のチェコのピルゼンでは軟水が流れています。

ピルスナーはこの軟水を使用して作られることでとてもきれいな黄金色になり、「金のラガービール」と呼ばれるようになりました。

舌はもちろん、目でも楽しむことができるビールなのです。

最近では、大手ビールメーカーだけではなく、クラフトビールメーカーのピルスナーも注目を集めています。

普段飲んでいるビールとは異なるピルスナーを味わいたいというビールファンが増えているようです。

世界中で主流となったピルスナーには、どのような特徴があるのでしょう。

ピルスナーの特徴

ピルスナーは低温で発酵しており、ピルスナーを飲む時もキンキンに冷やすとのどごしが良くドライな味わいとなります。4~7℃の間に調整すると一番おいしく飲むことができます。

低温にすると甘味が薄れ、CMでもよく聞く“キレのある”味わいとなるのです。

ただし、「ボヘミアン・ピルスナー」という種類のピルスナーは、モルト(原料の大麦)の香りが特に強く、6~9℃で飲むと香りも一緒に楽しめます。

ピルスナーを飲む時は、背が高く細いグラスをおすすめします。

細長いグラスは泡が抜けにくく、炭酸を逃さずのどへと真っ直ぐ流し込んでくれるからです。

スラっとしたグラスに入れたビールは、泡とビールが3:7の割合になった時、最も美しく見えます。

ピルスナーの種類

ピルスナーの中でもいくつか種類がありますが、その中でも特に有名な「ボヘミアン・ピルスナー」と「ジャーマン・ピルスナー」の2種類をご紹介します。

どちらも基本的な作り方は同じですが、色や香り、味が異なります。

ピルスナーの種類①:ボヘミアン・ピルスナー

ボヘミアン・ピルスナーは、チェコのボヘミア地方で誕生し、ピルスナーの原型として知られています。

色は黄金や琥珀色などさまざまで、モルトの香りが特徴です。

爽やかな苦味のノーブルホップとモルトが軟水を使ってバランス良くブレンドされているため、苦味が感じにくくなっています。

冷たく冷やしてゴクゴク飲むスタイルが適しているので、夏が蒸し暑い日本には、ぴったり。

長年にわたり日本人に好まれています。

ピルスナーの種類②:ジャーマン・ピルスナー

ジャーマン・ピルスナーは、ドイツのビール職人がチェコのボヘミアン・ピルスナーを参考にして作ったビアスタイルです。

ボヘミアン・ピルスナーは軟水が使われていますが、ジャーマン・ピルスナーは硬水を使って作ります。

そのため、ボヘミアン・ピルスナーよりカラッとドライな口当たりとなり飲み心地が爽やかです。

ピルスナーの元祖。一度は飲みたいピルスナーウルケル

ピルスナーの元祖と言えば、「ピルスナーウルケル」。

チェコのピルゼンでのみ作られているボヘミアン・ピルスナーです。

ちなみに、「ウルケル」とはドイツ語で「源泉、元」を意味します。

ピルスナーウルケルをおいしく飲むためには、「ハラディンカ」と呼ばれるピルゼンに伝わる伝統的な注ぎ方で飲むのをおすすめします。

まずグラスに泡が立つように入れ、後からゆっくりとビールを注ぎます。

こうすることで、きれいに泡が立ちビールと泡の割合が7:3になります。泡のおかげで香りが広がるため、一層おいしく感じられます。

世界を代表するピルスナーとして人気が定着しています。

ピルスナーウルケル以外にも、たくさんのピルスナーがあります。

編集部がおすすめするピルスナーをご紹介します。

ピルスナーでおすすめのクラフトビール3選

編集部がおすすめするピルスナーは、こちらの3つです。

  • ビットブルガー
  • ラーデベルガーピルスナー
  • 箕面ビール MINOH BEER ピルスナー

ビットブルガー

「ビットブルガー」は、ドイツのビットブルク生まれのジャーマン・ピルスナーです。

選び抜かれたモルトとホップに良質な天然水が使われています。美しい金色のビールと真っ白で柔らかな泡立ちをしたきれいな見た目です。

芳醇な香りと軽快な苦味が私たちをとりこにします。

ラーデベルガーピルスナー

「ラーデベルガーピルスナー」は、1872年にドイツのドレスデンで誕生しました。

ドイツで最初のピルスナーとして愛されており、ドイツではシェア率No.1です。

1887年に初代首相ビスマルクが帝国公式の醸造所に認定し、1905年にはザクセン王が「王の飲み物」に選定してから、王室御用達のビールとなりました。

料理との相性が良く、特にソーセージやジャーマンポテトなどのドイツ料理との組み合わせは絶品です。

どっしりとしたコクとキレのよい苦味で余韻まで楽しめます。

箕面ビール(みのおビール) MINOH BEER ピルスナー

「箕面ビール」は、インターナショナルブルーイングアワードやワールドビアカップなどさまざまな世界規模のコンテストで受賞歴のあるビールです。

その中で、「MINOH BEER ピルスナー」は、こだわりぬいたホップをふんだんに使用しています。

クリーンなのどごしが特徴で、7~8℃で飲むと香りをより楽しむことができます。

ピルスナーの飲み比べだけでなく、料理と一緒にピルスナーを楽しみたいという方のために、ピルスナーと相性の良いペアリング(一緒に食べるとおいしい料理の組み合わせ)をご紹介します。

ピルスナーに合うペアリングは?

ピルスナーと相性の良いペアリングは、「鶏の唐揚げ」です。

カリッカリでジューシーな唐揚げにかぶりつき、キンキンのビールで流し込む瞬間は、最高のひと時ですよね。

居酒屋でもよく見る黄金コンビを、ご自宅で再現できるように、鶏の唐揚げが簡単に作れるレシピをご紹介します。

唐揚げのレシピ(2人分)

材料

  • 鶏もも肉   1枚
  • 砂糖     大さじ1杯
  • 酒      大さじ1杯
  • しょうゆ   大さじ1杯
  • にんにく   ひとかけ
  • 片栗粉    適量

作り方

  1. 味がしみ込みやすいように鶏もも肉の皮をフォークで刺し、食べやすい大きさに切ります。
  2. ビニール袋に切った鶏肉、砂糖、酒、しょうゆ、にんにくを入れ、揉みこみます。
  3. しばらく冷蔵庫で寝かせます。
  4. 袋から鶏もも肉を取り出し、キッチンペーパーなどで水分を拭きます。
  5. 鶏もも肉に片栗粉をまぶし、180℃の油で5~6分揚げます。
  6. 油を切り、お皿に盛りつけると完成です。

簡単に作れるので、ぜひお試しください。

まとめ

ドライな味わいに爽快なのどごしが特徴のピルスナーは、長年日本で飲まれています。

しかし、日本人になじみ深い味なのに、ピルスナーについてあまり知らない人が多いようです。

ピルスナーについて新しい発見をした後のビールはさらにおいしくなっているはずです。

一口にピルスナーと言っても、さまざまな楽しみ方があります。

あなただけの楽しみ方を見つけてみてください。