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クラフトビールを作りたい!若きブルワーの挑戦と、東北オススメのクラフトビール<後編>大木さんが東北で出会ったおいしいクラフトビール

「クラフトビール」は作り手によってさまざまな味が楽しめます。その土地の特産物を使った味わい、そこでしか飲めない限定感があり、旅の楽しみの一つとして若い人や女性からも人気上昇中。

また、新型コロナウイルスの影響で旅行にも出かけられない事態になると、クラフトビールでオンラインイベントをするなど、地域の魅力発信ツールとして新しい試みも行われるようになりました。

ビールは、街と人をつなげるもの。

前編では、岩手県遠野市にある遠野醸造で研修を行った大木直人さんにインタビューを行い、クラフトビールを作るために醸造所で学んだことを伺いました。今回(後編)は、大木さんが研修の後、東北地方を回って見つけたオススメのブルワリーをご紹介いただきました。

BLACK TIDE BREWING 宮城県気仙沼市

東日本大震災の地震と津波により、甚大な被害を受けた宮城県気仙沼市。そこに、「クラフトビールによるコミュニティーづくり」で復興の一助となりたいという思いで各地から人が集まり、このブルワリーが作られました。

メンバーには、日本の文化と気仙沼に惚れ込み移住したアメリカ人もいるとのこと。大木さんいわく、「特にアメリカンスタイルのビールがおいしい!気仙沼の海沿いの最高のロケーションで、となりのお魚屋さんのお惣菜をおつまみに、タップルームで気仙沼を味わえます。」とのことです。

仙台名物のずんだ餅をイメージして作られた「SWEET JADE(ZUNDAMOCHI HAZY IPA)」など、ユニークなクラフトビールが楽しめます。オンラインショップでも発売中なので、おうち時間に取り寄せてみては?

BLACK TIDE BREWING
宮城県気仙沼市南町3-2-5 拓(ヒラケル)内
https://blacktidebrewing.com/

Brewlab.108(ブリューラボ トウハチ) 山形県天童市

2020年に、山形県天童市で作られたブルワリー。大木さんからは、「山形の桃やベニバナ、ラ・フランスなど、山形らしい原料をビールにしているほか、デーツや米麹、日本酒酵母で作るビールなど実験的な取り組みがされていてユニークなクラフトビールが楽しめます。」とのこと。

米麹を使ったビールは2020年インターナショナルビアカップで金賞とカテゴリーチャンピオンを同時受賞、またデーツを使ったビールは日本最大のビール審査会Japan Great Beer Awards 2020で銀賞を受賞しました。

「Brewlab.108」(ブリューラボ トウハチ)の名前の由来は、仏教では108あると言われている煩悩の数。「煩悩の数ほど多くの新しいテイストを生み出す」というコンセプトからこのネーミングとなったそうです。

オーナーの加藤さんがお酒作りを始めたきっかけは、以前、サウジアラビアに赴任していた際に禁酒生活を経験し、「自分たちでお酒を作るのはどうしたらよいか」と考え始めたからだったそうです。今後もどんなユニークなお酒が作られるか楽しみです。

Brewlab.108
山形県天童市大字久野本字日光1273-2  将棋むら天童タワー内
Facebook
050-3575-1970

Be Easy Brewing 青森県弘前市

タップルーム「ギャレスのアジト」を併設するブルワリー。

代表のギャレスさんはアメリカ出身。元はアメリカの空軍にいて三沢基地で勤務したことから日本の文化に興味を持ち、そのまま退役して弘前に移住しました。

その後、津軽三味線を弾き津軽弁を話すタレントとして活躍。2016年に、「おいしいクラフトビールをたくさんの人に飲んでほしい」と、ブルワリーとタップルームを始めました。

大木さんによると「レシピのアイデアが多彩でいつ飲んでも楽しくおいしいブルワリーです。代表のギャレスさんもユニークで、タップルームに行くとフランクにビールの魅力を教えてくれます。青森市内に小規模ブルワリーを準備中だそうで、そちらも楽しみです。」とのこと。

ぜひ、ギャレスさんにお会いして、津軽弁でビールの説明をしていただきたいですね!オンラインショップもあり、全国に配送が可能です。

Be Easy Brewing
青森県弘前市松ケ枝5-7-9
https://www.beeasybrewing.com/
0172-78-1222

菜園マイクロブルワリー with Kitchen 岩手県盛岡市

岩手県盛岡市にあるブルワリー、「ベアレン醸造所」がプロデュースするパブブルワリー「菜園マイクロブルワリー with Kitchen」。ベアレン醸造所は、2001年に設立されました。

南ドイツで100年前にビール製造に使われていた設備をそのまま日本に移設し、伝統的なスタイルを尊重してビールを作ってきました。

菜園マイクロブルワリー with Kitchenは、今まで作ってきたビールにとらわれない、新たなチャレンジでビールを作るという思いでできた、盛岡市内では初めてとなるマイクロブルワリーです。

大木さんは「ベアレン醸造所の丁寧なビール作りが根底にありながら、岩手や東北のさまざまな素材をビールにしています。季節限定のものも多く、訪れるたびに楽しい場所です。」といいます。


「もりおか短角牛」などこだわりの地元の食材をふんだんに使ったお料理と、クラフトビールをぜひ味わいに行きたいです!

菜園マイクロブルワリー with Kitchen
岩手県盛岡市菜園1-5-10 グリムハウス1F
https://saien-microbrewery.com/
019-606-0171

今回は、岩手県の遠野醸造でクラフトビール作りの研修を終えた大木さんに、地元の北海道に帰る前に出会った、東北のおすすめのブルワリー情報を教えていただきました。

旅に出て、その土地で作られているクラフトビールに出会うと、その土地の豊かさと作り手の思いを感じ、より旅の味わいが深くなります。コロナが落ち着いたら、風土と醸造所の個性が形づくる、おいしいビールを知る旅に出かけてみませんか?

<関連記事> クラフトビールを作りたい!若きブルワーの挑戦と、東北オススメのクラフトビール(前編)

取材・文 / さとう 未知子

*記事に掲載されている内容は、インタビュー取材時点のものとなります。