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クラフトビールってどんなビール?楽しみ方をご紹介します

2021.05.17

目次

はじめに

みなさんは、「クラフトビール」という今話題のビールをご存じでしょうか?クラフトビールは品ぞろえ豊富な酒屋さんやスーパーで取り扱っていたり、醸造所が近くにある全国の観光地で見かけたりします。いったいどんなビールなのでしょうか。

この記事では、クラフトビールの特徴や作り方、種類、おいしく飲む方法などを解説しています。 クラフトビールについて知りたい方や、普段のビールに飽きてしまった方は、この記事を読めば、クラフトビールを実際に飲んでみたくなること間違いなし!ぜひ最後までお読みいただき、クラフトビールにハマっちゃってください。

クラフトビールって何?

クラフトビールとは、小規模の醸造所で作られる伝統的で個性的なビールを指します。

ただし、日本にはクラフトビールの明確な定義がありません。そのため、日本では一般的に、1994年の酒税法改正以降に誕生したビールメーカーで作られるビールをクラフトビールと呼んでいます。

実は、酒税法改正前には、アサヒ・サッポロ・サントリー・キリン・オリオンの5社しかビールの醸造が認められていませんでした。つまり、これらの5社以外のビールは、全てクラフトビールということになります。2010年ごろにアメリカからクラフトビールブームが訪れ、日本でも人気が出てきました。

大手ビールメーカー以外のビールを、地ビールと呼ぶこともあります。クラフトビールと地ビールは、何が異なるのでしょうか?

クラフトビールと地ビールの違いは?

「クラフトビール」と「地ビール」の違いが、よくわからないという方は多いと思います。実は、クラフトビールと地ビールは、ほとんど同じ意味なのです。

もともと地ビールと呼ばれていたものが、2000年代のアメリカで起こったクラフトビールブームをきっかけに、日本でもクラフトビールと呼ばれるようになりました。

アメリカのクラフトビールブーム以前から作られていたビールを地ビールと呼ぶことが多いですが、醸造者によって「クラフトビール」もしくは「地ビール」と呼び分けられています。

クラフトビールは、5大ビールメーカーが作るビールに比べてさまざまな特徴があります。

クラフトビールの特徴3つ

前述した通り、日本ではクラフトビールの明確な定義はありませんが、大手ビールメーカーのものとどのように異なるのか、クラフトビールの3つの特徴を紹介します。

クラフトビールの特徴とは、こちらの3つです。

  • 小規模で作られている
  • 独立して作られている
  • 伝統的な製法・地域の特産品で作られている

クラフトビールの特徴1:小規模で作られている

クラフトビールは、小規模な醸造所で作られていることが多いです。小規模の醸造所とは1回の麦汁の仕込みを20キロリットル以下で行い、醸造者の目が行き届く環境が整っている所を指します。そのため、1本1本に醸造者の思いが込められています。

クラフトビールの特徴2:大手ビールメーカーから独立して作られている

クラフトビールの醸造所は、大手ビールメーカーから独立してクラフトビールの醸造を行っています。クラフトビールメーカーは、大手ビールメーカーの傘下ではなく、一醸造所として自由にビールを醸造し販売しています。全国各地で自由にビールを作れるため、個性的なビールがたくさん生まれそうですね。

クラフトビールの特徴3:伝統的な製法・地域の特産品で作られている

クラフトビールは、大手ビールメーカーとは違い、伝統的な製法・地域の特産品が使われていることがあります。もともと地ビールと呼ばれていたことからも、地域密着型のビールと言えます。

クラフトビールの原材料

ビールは、「モルト(大麦)」「ホップ」「酵母」「水」の4つの原材料によって作られます。ビールに使う原料の種類が変われば、ビールの味や香りも変わります。また、各ビールで4つの原料のバランスが異なるため、クラフトビールごとに個性が出てきます。

そして、各醸造所がよりおいしいクラフトビールを追求するため、モルト・ホップ・酵母・水の4つ以外にも、原料を加えて作ることがあります。

ここで加える原材料を「副原料」といい、副原料を使用することで、さらにオリジナルな味が出来上がります。

副原料は、フルーツやスパイス、チョコレート、コーヒーなどさまざまです。

次は、これらの原材料を使ってどのようにクラフトビールが作られるのか見ていきましょう。

クラフトビールの作り方

ビールは仕込みや発酵などたくさんの過程を経て作られます。原材料や醸造過程の違いによって、世界には100種類以上のビアスタイルが存在すると言われていますが、最も簡単な分類の仕方が発酵方法による分け方です。

クラフトビールの発酵方法は2種類あり、次のどちらかで作られています。

  • 上面発酵(じょうめんはっこう)
  • 下面発酵(かめんはっこう)

クラフトビールの発酵方法1:上面発酵(じょうめんはっこう)

上面発酵とは、古くから用いられており、発酵後に麦汁の表面に浮き上がってくる上面酵母を使った発酵方法です。やや高めの温度(20~25℃)で3、4日間かけて発酵します。

上面酵母による発酵は、やや高めの温度で発酵させるため、冷蔵庫がなかった時代から用いられていました。フルーティーで豊かな香りと深いコクが特徴です。

クラフトビールの発酵方法2:下面発酵(かめんはっこう)

下面発酵とは、発酵し終わった酵母がビールをためているタンクの底に沈んでいくため、そう呼ばれるようになりました。5℃前後の低温で7~10日間かけて発酵します。下面酵母で発酵させる方法は、19世紀に冷蔵庫が発明されたことで世界中に広がりました。

安定して同じ味を再現できるため、どのような気候の国でも下面発酵のビールが作られるようになったのです。スッキリとした飲みやすさが特徴で、爽快なのどごしが楽しめます。

クラフトビールの種類

クラフトビールは、醸造方法や原材料によって100種類以上存在します。ビールの種類を「ビアスタイル」といいます。その中でも人気の高い、5種類のクラフトビールを紹介します。

  • ピルスナー
  • ペールエール
  • ヴァイツェン
  • フルーツビール
  • スタウト

クラフトビールの種類1:ピルスナー

「ピルスナー」は、チェコのプルゼニ地方発祥の下面発酵のビールです。ビール界でも一番有名な種類と言っても過言ではなく、世界中で広く消費されています。

日本の大手ビールメーカーもピルスナーをメインに作っています。普段みなさんが飲んでいる缶ビールなどはほとんどピルスナーという種類で、キレのある味わいとドライなのどごしが特徴です。

クラフトビールの種類2:ペールエール

「ペールエール」は、イギリス発祥の上面発酵のビールです。上面発酵のビールは香りが広がるため、普段飲んでいる下面発酵のピルスナーとの違いが楽しめます。

キンキンに冷やすよりも、8~10℃と少しぬるめで飲むと、香りが引き立ちます。上面発酵の中では、最も飲みやすくて人気があるため、初めてクラフトビールを飲む人におすすめの種類です。

クラフトビールの種類3:ヴァイツェン

「ヴァイツェン」は、小麦麦芽を用いて作られるドイツ発祥の個性的なビールです。小麦が使われていることで、ビールの中でもとりわけ色が薄く、「白い」という意味のヴァイツェンと呼ばれています。

ヴァイツェン酵母という特殊な酵母が、バナナのような香りと滑らかな口当たりを作り出しています。

クラフトビールの種類4:フルーツビール

「フルーツビール」はその名の通り、フルーツを使用したビールです。フルーツの酸味と甘味が特徴的で、料理だけでなくデザート代わりにたしなむこともできます。

使われるフルーツによって味や風味が異なるので、自分好みのフレーバー探しも楽しめるでしょう。

クラフトビールの種類5:スタウト

「スタウト」は焙煎した麦芽を使用しているため、黒くほろ苦い仕上がりとなっています。コーヒーや濃いチョコレートに似た味わいを楽しめるビールです。

日本でも見たことがある方も多いのではないでしょうか。第一印象は「黒い!」。一度見たら忘れられない黒さをしています。

クラフトビールの歴史

もともと日本には、「ビール醸造所は1年間で最低2000キロリットル作らなければいけない」という法律があったので、小さい工場ではビールを作れませんでした。

その後、1994年の酒税法改正で規制が緩和され、小規模なビール醸造所ができるようになり、日本全国で地ビールが作られるようになりました。

酒税法が改正された直後は、小規模なビール醸造所から生まれた地ビールは今よりもおいしくなかったので、「地ビール=おいしくない」というイメージがついてしまいました。

そのため地ビールは次第に売れなくなり、地ビールを飲む人は少なくなっていきました。 そんな中、2000年代にアメリカで起こったクラフトビールブームが到来し、日本でも地ビールが注目され始めました。

そして、昔の「地ビール」のイメージを取り払うため、日本でも「クラフトビール」という新しい呼び方になりました。

クラフトビールをおいしく飲む方法

クラフトビールには、種類ごとに適した飲み方があり、飲み方を知っていればさらにおいしくクラフトビールを楽しめます。クラフトビールをおいしく飲むには、次の3つの条件をビアスタイルごとに変えてみてください。

  • ビールの温度
  • ビールグラス
  • ペアリング

ビールの温度と言うと、キンキンに冷えたビールを想像しませんか?それは日本で多く流通しているビールが、ピルスナーという冷やして飲むとおいしいビアスタイルだからです。すべてのクラフトビールが、ただ冷やせばおいしくなるというわけではありません。

例えば、上面発酵で作られたビールには種類ごとに「適切な温度」があり、香りや味などそのビールが持つ最大の魅力を引き出せる温度が異なります。

そして、クラフトビールの香りや見た目を楽しむために、それぞれのビアスタイルに適した「グラス」があります。

ガブガブ飲むスタイルからチビチビとたしなむスタイルまであるので、グラスの大きさは大小さまざまです。 形も異なり、楕円型や下方が細くなっていたりとかわいい形をしているものもあります。

お店では複数のビアスタイルを注文し、スタイルごとに異なるグラスで目でもクラフトビールを味わうという方も少なくありません。

「ペアリング」とは、それぞれのビールと相性の良い料理を組み合わせて楽しむことです。ビールの特徴をもとに選びます。ビールと料理の香りや味が絡み合うことで、ビールだけで飲むよりもおいしくなるでしょう。    

好きなものをたくさん食べたり、栄養バランスを考えたりするのも大事ですが、時にはビールをおいしく飲むために料理を作ってみると新しい発見があるかもしれません。

クラフトビールを飲み比べてみよう

ここまでの説明で実際にクラフトビールを飲んでみたくなったという方もいるのではないでしょうか?しかし、どの銘柄から飲めばよいかわからないですよね。 初めての方でも銘柄選びに迷わないように、クラフトビールの飲み比べセットをご紹介します。

クラフトビールおすすめ飲み比べセット1:「よなよなエール クラフトビールはじめてセット」

まず紹介するのは、「クラフトビール はじめてセット」です。よなよなエールを作っているヤッホーブルーイングは長野県に醸造所を持ち、数多くのクラフトビールを販売しています。その特徴の異なった種類をそろえたセットがこの「はじめてセット」です。

クラフトビール自体が初めての方のために、入門書が一緒についています。

よなよなビールはスーパーやコンビニにも並んでいますが、はじめてセットでクラフトビールを飲み比べると、そのおいしさの違いがよくわかります。

クラフトビールおすすめ飲み比べセット2:「鎌倉ビール 星月花飲み比べセット」

次に紹介するのは、「鎌倉ビール 星月花飲み比べセット」です。ビールの色も味も異なる3種類の鎌倉ビールが楽しめます。

実は、この鎌倉ビールセットには、「WORLD BEER AWARDS」や「iTQi(国際味覚審査機構)」などの世界でも権威のあるコンテストで受賞歴のあるビールも入っています。おうちでぜいたくな体験をしたい方におすすめです。

クラフトビールおすすめ飲み比べセット3:「BEER EARTH 輸入ビールセット 世界のビール 飲み比べギフトセット【12か国12本】

最後に紹介するのは、「世界のビール 飲み比べギフトセット【12か国12本】」です。

こちらはドイツやチェコなど世界各地のクラフトビールが存分に楽しめるセットとなっています。その国や街を訪れた気分にしてくれるため、外出自粛中はクラフトビールで世界旅行してみてはいかがでしょうか。    

いつものビールに飽きてしまったという方は、外国産のビールに挑戦してみるのもいいかもしれませんね。

まとめ

今回はクラフトビールについて特徴や原材料、作り方、種類、歴史、おいしく飲む方法などをまとめました。    

クラフトビールとは、小規模の醸造所で作られる伝統的で個性的なビールで、世界には100種類以上も存在します。醸造所の数だけクラフトビールに対する熱い思いがあります。

それぞれに魅力的なビールばかりなので、少しでもクラフトビールに興味が湧いた方、大手メーカーのビールに飽きてしまった方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。 きっと新しい出会いがあるはずです。