
スタウトとは?その特徴やおすすめ銘柄をご紹介!クラフトビール入門
2021.02.18
目次
はじめに
みなさんは、真っ黒なビールを飲んだことがありますか?
日本ではあまりなじみがないですが、ヨーロッパなどでは人気のビアスタイルです。そんな真っ黒なビールの代表格が「スタウト」ビールです。
この記事では、そんなスタウトの特徴や編集部おすすめのスタウト銘柄3選や、スタウトに合うメニューについてご紹介していますので、ぜひ最後までお楽しみください! 「スタウトをまだ飲んだことがない方」や「スタウトと他のビールの違いを詳しく知りたい方」、「どのクラフトビールを飲もうか迷っている方」などなど、この記事を読めば 、スタウトを飲んでみたくなることうけあいです!
スタウトとは?
スタウトとは、真っ黒で酸味や苦味がある、濃厚な味のビールです。
日本では、ビールの表示に関する公正競争規約の第4条によって「濃色の麦芽を原料の一部に用い、色が濃く、香味の特に強いビール」と定義されています。
色と味が濃くなるのは、麦芽化せずに焙煎した大麦(ローストバーレイ)を使用しているからです。焙煎した大麦の使用に加えて、上面発酵(じょうめんはっこう)の酵母を使っているため、濃いモルトの風味とローストバーレイのこんがりとした香りを同時に感じるのが特徴です。
また、スタウトの色合いは、黒くなるまでローストした大麦を原料の一部として使用しているため、ビールのなかでも最も黒い種類に分類されます。ローストした大麦に甘みはなく、ドライでスッキリとした味わいが楽しめます。香りや味を落とさず、おいしく飲むためには、季節に関係なく、ビールの温度は10~13℃がおすすめです。
スタウトの特徴

黒いビールには、スタウトだけでなく発酵方法が異なる「シュヴァルツ」という種類もあります。
日本ではスタウトの発酵方法については定められておらず、この2つをまとめてスタウトと呼ぶことがありますが、味はまったく異なります。
スタウトは上面発酵のビアスタイルで、その苦みは、ナッツ・チョコレート・コーヒーに近い香ばしい苦味。ビール特有の苦味ではありません。
味も濃くて香ばしいため、ゴクゴク飲むというよりは一口ずつ味わう飲み方が適しています。
一方シュヴァルツはその真っ黒な見た目に似合わず、苦味が弱くスッキリした味わいが特徴です。アルコール度数が低くのどごしが爽やかなので、居酒屋の生ビールのように冷やしてゴクゴク飲めます。
スタウトは、アルコール度数やホップの量を増やして作られた独特の香ばしさや甘みを含んだ苦味が評判となり、ビール好きに親しまれるようになったのです
スタウトのおすすめ銘柄3選

ここからは、編集部の独断と偏見で、スタウトのおすすめ銘柄をご紹介します。 スタウトと一口に言っても、低発酵の甘い「スイートスタウト」、乳糖を加えた「ミルクスタウト」、牡蠣のエキスを加えた「オイスタースタウト」など、さまざまなスタウトが作られています。同じスタウトでも銘柄ごとに特徴があるので、自分好みのスタウト選びに、ぜひ参考にしてください 。
おすすめスタウト①:ギネス オリジナルエクストラスタウト
ギネスの「オリジナルエクストラスタウト」は、かすかに熟したフルーツとローストされた大麦の香りを持ち、苦みと甘みが絶妙に調和した味わいが特徴です。口当たりはスムーズでキレが良く、ドライな後味をしています。
ギネスのホームページによると、そのレシピが確立されたのは、なんと1821年。そのレシピを現代に引き継いだ、伝統的なスタウトです。
おすすめスタウト②:サンクトガーレン スイートバニラスタウト
サンクトガーレンの「スイートバニラスタウト」は、バニラビーンズの甘い香りが特徴のスタウトビールです。
ほかのスタウトよりも甘めで、後味にチョコレートのような風味が感じられます。
「ジャパン・アジア・ビアカップ」や「インターナショナル・ビア・コンペティション」など、国内外のビールコンテストで数多くの賞を受賞しています。
おすすめスタウト③:ひでじビール 栗黒 (くりくろ)
宮崎県延岡市にあるひでじビールの「栗黒」は、栗の香りと重厚なコクが特徴的なスタウトです。栗黒のラベルは、ひでじビールがある延岡市の文化財「内藤家旧蔵の能面」をモチーフにした和風のデザイン。購入してすぐに楽しめますが、ひでじビールのホームページによると、ボトルのまま暗所で保管し、製造年月日から5カ月以上、常温の暗所で熟成させるのもおすすめだそうです。
クラフトビールは、その豊富なスタイルごとに、一緒に食べるとよりおいしく楽しめるフードペアリング(食事との組み合わせ)があります。スタウトと相性の良いメニューをご紹介します。
スタウトに合う料理は?

編集部がオススメする、スタウトに合うペアリングメニューは、「すき焼き」です。スタウトはローストした大麦を使用しているため、芳醇な香りに仕上がります。そのため、 味が濃く、スタウトの濃厚な味わいに負けない料理がおすすめです。すき焼きとの組み合わせなら、両者の濃厚な味わいがハッキリと主張しあい、あなたの舌を飽きさせることがないでしょう。
味の濃い料理ということで、今回はすき焼きのレシピをご紹介しますが、実はチョコレートやカヌレなどの甘いデザートとも相性ピッタリです。
参考に、すき焼きのレシピをご紹介します。ぜひ作ってみてください。
材料(2~3人分)
- 牛肩ロース(薄切り) 200g
- しいたけ 2個
- 長ねぎ 1本
- 焼き豆腐 1パック
- しらたき 150g
割り下
- 料理酒 100ml
- みりん 100ml
- 醤油 100ml
- ザラメ 20g
- 牛脂 10g
- 溶き卵 2個
作り方
- しいたけ・長ネギを適当な大きさにカットし、しいたけの傘には十字に切り込みを入れます。
- 鍋を中火で熱し、牛脂を広げて牛肩ロースを焼き始めます。
- 牛肩ロースの色が変わってきたら、割り下を入れ弱火にします。
- ザラメが溶けたらお肉以外の材料を入れ、火が通ったら弱火にします。
- 溶き卵を用意して、完成です。
他にも、チョコレートやカヌレなどの甘いデザートにも合うので、ちょっとおしゃれな大人のデザートタイムはいかがでしょうか?ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
この記事では、スタウトの特徴やおすすめ銘柄、スタウトに合うメニューについて紹介しました。
スタウトは家庭ではまだあまり一般的ではありませんが、クラフトビールがあるパブならたいていのお店に置いてあります。
普段飲んでいるビールと飲み比べてみると、スタウトの特徴的な味わいを強く感じるはすです。 この記事を読んでスタウトに興味を持った方は、ぜひ試してみてください。あなたのビールの世界がまた一つ広がりますよ。